甘蔗(カンショ)創苗の翁、直 川智(すなお かわち)が見た奄美の原風景。一本ずつ刈り取られたキビ。
さたやどり(製糖小屋)の側で馬がさたぐるまを引き、キビを絞る。これを何度も煮詰めて手作り黒糖ができる。
笠利産黒糖焼酎「川智」は、こうしてできた黒糖を、奄美の最長老杜氏、松村健郎が伝統製法でていねいに仕上げました。
風味豊かで、深いコクの黒麹仕込み、常圧蒸留の黒糖焼酎です。 《瓶裏ラベルより》
奄美大島最南端の街 瀬戸内町に位置する蔵元「天海の蔵」の黒糖焼酎「川智」は、伝統的手法を受け継いだ「さたぐるま」でつくられた手づくり・無添加の純黒糖のみを贅沢に100%使用し、奄美の最長老杜氏・松村健郎が伝統製法で丁寧に仕上げています。
そのため、限りがあるサトウキビの生産量から、極めて少量の出荷量となっているようです。
さたぐるま搾りの黒糖生産とは、奄美の呼び方で「砂糖(さた)車」のことです。
「天海の蔵」では黒糖を昭和30年代まで主流だった歯車搾り機(以前は馬に歯車を引かせていました)を使い、製糖小屋で手造りをしています。
歯車の間にサトウキビを1本ずつ入れ、圧搾。しぼり汁が集まったら、じっくり煮詰めていき、濃厚で凝縮、素朴な黒糖が出来上がります。
そして、この黒糖を100%使ったの贅沢な焼酎が「川智」です。
黒麹仕込みで常圧蒸留なので、本当に濃厚な黒糖の香りがします。さらに麹にも、ワンランク上の「黒こうじゴールド菌」を使っており、深みとコクが増しています。
味わいは、ほわっと甘く穀物の香りが感じられるとともに、まろやかな口当たり、そして口の中いっぱいに広がる素朴でラム酒にも似たまろやかな風味と比類ない芳醇な香り、そしてコクと旨みのバランスのとれた旨い黒糖焼酎に驚きました。
長寿の源と言われる黒糖を原料にした焼酎、しかも焼酎は蒸留酒ですので、糖分は0%。そして、発酵から蒸留の過程で生み出される味わいは、熟成とともに、豊かな香り、香ばしい甘味、深いコクを身につけていきます。
暑い夏をアルコール類の中でも低カロリーで体にやさしい焼酎で乗り切っていきましょうか。
よく冷えた「川智」のまろやかな口当たりと豊かな風味を味わいつつ、ほわっと甘い穀物の香りを楽しみながら、今宵至福のひとときをすごしています。
銘柄:川智
かな:かわち
原料:黒糖(笠利産)・米麹
使用麹:黒麹ゴールド菌
蒸留方法:常圧
アルコール度数:25 度
貯蔵方法:
貯蔵年数:
容量:720ml
価格:1,490円
蔵元:株式会社天海の蔵
郵便番号:894-1531
住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町大字手安754番地1
電話番号:0997-72-0045
FAX番号 :0997-72-1935