【加那】かな(奄美方言・名詞・代名詞・接続語)
恋人、愛人、いとしい人のこと。また男から見た彼女を「加那」、女から見た彼を「サト」という場合もある。
さらに愛加那、むちゃ加那、岩加那など、名前のあとにつけて愛情を込めた敬称としても使う。
最近の日常会話ではあまり聞かないが、島唄や新民謡にもよく使われており、シマンチュ(奄美の住民)ならだれでも知っている言葉。奄美の代表的な方言としてお土産品などにも書かれている。
【行きゅんにゃ加那節】行きゅんにゃかなぶし(島唄)北部奄美の代表的な島唄。一番よく知られている歌詞は「行きゆんにゃ加那、わきゃくとぅ忘りてぃ、行きゆんにゃ加那。うつたちや、うつたちゃが、行きぐるしゃ。ソラ行きぐるしゃ(行くのですか、あなたは私たちのことを忘れて行ってしまうのですか。確かに自分はもう行かなければならないが、どうにも行くのがつらいのだ。)」。 一首の中に問いと答えがあり、もともとは二人で歌ったのではないかといわれる。この詞は男女の別れを歌ったものという説と、生者と死者との別れという説がある。メロディーが短くて覚えやすいため、いろいろな歌詞がついたり、数え歌になったりしている。さらに編曲して器楽合奏曲や合奏曲、オルゴールにもなっている。サンシン(三味線)のおけいこでも、大抵一番最初の練習曲。 奄美ゆむぐち辞典(南南日日新聞)より 瓶のラベル裏面より(加那のラベルの裏側に印刷されていた。)
沖縄から伝わった泡盛が奄美のサトウキビと出会い、米麹とサトウキビの絶妙な融合によって奄美黒糖焼酎が生まれました。加那の蔵元の西酒造も、もともとは沖縄で泡盛を造っていたそうです。大正末期に奄美群島の喜界島に渡り、戦後に現在の名瀬に酒造場を移して今日に至っているそうです。戦中戦後の米不足により黒糖を原料とした焼酎が誕生したといわれています。黒麹菌を使った米麹で一次醪を造り、熟成させてところへ奄美産の砂糖きびの搾液を濃縮した黒糖液を加えて醗酵させ、単式蒸留器で蒸留しています。珊瑚礁の深層より湧き出る地下水で仕込まれ、2年間という熟成期間を経た焼酎は、樫樽の豊潤な香りとともに黒糖の甘さが合わさって、琥珀色の輝きと愛しい人という名に相応しいまろやかで深いコクが堪能できる焼酎だと思います。
銘柄:加那
かな:かな
原料:黒糖・米麹(国産米)
使用麹:黒麹
蒸留方法:
アルコール度数:30度
貯蔵方法:タンク・樫樽
熟成期間:タンク1年・樫樽1年
容量:1,800ml
価格:2,400円
蔵元:西平酒造株式会社
郵便番号:894-0012
住所:鹿児島県奄美市名瀬小俣町11番12号
電話番号:0997-52-0171
FAX番号:0997-52-3006